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第13回JIA中国建築大賞2021
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審査結果レポート
(公社)JIA 中国建築大賞実行委員長 原 浩二
JIA中国支部では、JIAの建築家憲章の理念 『建築家は自らの業務を通じて先人が築いてきた社会的・文化的な資産を継承・発展させ地球環境を守り安全で安心できる快適な生活と文化の形成に貢献します』 に基づき中国5県に造られた作品のうち、優れた建築デザイン、建築文化や環境形成に寄与した建築家作品を設計した建築家を顕彰いたします。 昨年2020年の第12回大賞はコロナ禍の影響で中止せざるを得なくなりましたが、今年は「第13回JIA中国建築大賞2021」をなんとか一般公募することができました。 応募建築作品は最近11年以内に竣工した建築作品で一般建築部門・住宅部門の2部門とし、審査員長を古谷誠章先生、審査員を村重保則先生、前田圭介先生にお願いし、応募期間締切りを7月20日(8月3日まで延長)、一次公開審査を9月4日、二次現地審査を10月22日~24日の3日間とし募集を開始した結果、一般建築部門18作品、住宅部門9作品(他1件は竣工年の不適合のため取り下げ)の合計27件の応募を頂くことができました。
一次審査を一昨年に続き公開審査とすることで進めていくなかで、「対面審査」と「リーモート審査」のどちらで行うかの状況判断をぎりぎりまで苦慮しましたが、最終的に審査員の先生方も含めてリモート審査での開催としました。二次現地審査は一次審査を通過した一般建築7作品、住宅4作品を三日間をかけて巡り、その後の選考の結果、一般建築部門で「大賞1作品」「優秀賞2作品」「特別賞1作品」「奨励賞3作品」、住宅部門で「大賞、優秀賞、特別賞、奨励賞、各1作品」が選ばれました。 表彰式は当初の予定日から延期し、2022年2月18、19日の「JIA中国支部建築家大会IN山口2021」で行う事にしましたが、大会自体がコロナ禍により中止となったため、更に来年度の5月23日の「2022年度通常総会」時に講評会という形で再延期することとなりました。
総評
審査委員長 古谷誠章
昨年はコロナ禍に見舞われ中止を余儀なくされましたが、今年はなんとか一次審査を全応募者のオンライン・プレゼンテーションによって行い、二次審査については無事に対面による実地審査とすることができました。応募された皆さんはもちろん、準備に当たられた実行委員会各位にも、この場を借りて厚く御礼申し上げます。 2年ぶりであったこともあってか、今年はひときわ力作が数多く寄せられて、審査はかなり難航しました。最終的にはその中の11点が二次審査に進み、くしくも所在地は山陽側の3県のみとなりましたが、3日間かけてそのすべてを見て回ることができました。中国地方と一口に言っても実に多様なものがあります。たまたま訪れた作品がすべて瀬戸内側でしたから、気候風土的には概して共通するとも言えるのですが、それでも作品の内容や取り組まれたテーマは多岐に及んでいました。その中で大賞を受賞した、一般建築部門と住宅部門の2作品を見ただけでも相当に対照的なものを感じます。
一般建築部門で大賞を受賞したのはシーラカンスアンドアソシエイツ他の《アストラムライン新白島駅》、公開プロポーザルで当選し、メンバーの今は亡き小嶋一浩さんが完成まで携わった作品で、様々な困難な課題を地道な努力で解決しつつ、軽快で親しみやすい駅舎が誕生しています。優秀賞となったのがNKS2アーキテクツ他のCLTの造形を駆使し、その新たな可能性を追求した《銘建工業本社事務所》と、これも難しい立地条件を克服して斬新なラーニングスペースを実現した小堀哲夫建築設計事務所《梅光学院大学》で、特別賞には佐藤武夫の旧公会堂を丹念に改修リニューアルした佐藤総合計画《防府市公会堂》が選ばれています。 住宅部門の大賞は木造住宅の熟達した技を見せ、またその伝承に尽力する木原千利設計工房の《蓮真居》、優秀賞に木や石の無垢材の魅力に溢れた質感のある後藤亜貴建築設計事務所《ライステラスの家》、特別賞にA・レーモンドが日本において到達した独自の住宅建築を後世に継承するレーモンド設計事務所《レーモンドハウス》となっています。
いずれも強い個性を持ちながら、同時に人々に受け入れられる本質的な建築の優しさを持つ秀作であると思います。また日本海と瀬戸内海、山地と海辺、関西圏側と九州圏など、さまざまに対照的な風土からなる中国地方の魅力をさらに発展させる、これからの建築と建築家の使命を示唆するものとして高く評価したいと思います。
第13回 JIA中国建築大賞 審査結果
一般建築部門|大賞
アストラムライン新白島駅(広島県) 設計者 赤松佳珠子、小嶋一浩 (株)シーラカンスアンドアソシエイツ 岸尚志 パシフィックコンサルタンツ(株)
■講評
国道54号線の中央グリーンベルトに隆起した、一見するとシンプルな円筒状の建築。複雑に絡む地階と地上階の動線、土木と建築、道路を含め、円筒の内外において風景までを一体化していることに、いたく感心した。円筒シェル内部からの大らかなワンルーム空間には自然光が充満し、地階にいながら安心感とやさしさを感じるほど。視認できるシンプルさの背後には、設計者、発注者、道路管理者、土木技術者、施工者たちの並々ならぬ意志と分野間の統合があり、なにより、軌道とプラットフォームとの間には大きな土木構築の存在がある、はずなのだが、できあがった建築はそのようなことを微塵も感じさせずに、愛らしく佇んでいる。作者の卓越した造形力がその風景のあり方に一石を投じた建築である。(村重保則)
審査委員長 内藤廣(建築家・東京大学名誉教授)
一般建築部門|特別賞
蓮真居(岡山県) 設計者 木原千利 木原 千利設計工房
■講評
熟練者ゆえになせる軽妙洒脱な和の住宅である。日本の伝統的な住宅が持つ様々なエレメント、それらを構成する特性を持った材料と取り合せ、そしてアプローチから始まる一連の空間体験における物語性など多岐にわたり余すところなくこだわり抜かれた作品。自然素材を知り尽くす作者の手によって丁寧に仕立て上げられた空間は、凛とした空気感を漂わせながら上質で心地良い空間をつくり出している。特筆すべきは、作者自身が持つ技を職人たちへ指導しながら、庭と合わせ一体的につくっていることである。現代で失われつつある伝統的で革新的な技術や表現、そして時間を経た先に感じることのできる素材の熟成感など、未来に残していくべき学びがここには多くあることを感じた。(前田圭介)
審査委員長 内藤廣(建築家・東京大学名誉教授)
一般建築部門|優秀賞
銘建工業本社事務所(岡山県)
設計者 末廣香織、末廣宣子、佐藤寛之 NKS2アーキテクツ
桝田洋子、宮本悠子 桃李舎
大村紋子 納屋
■講評
大判CLTの有効活用という発注者からのオーダーに対して、明快な構造的解法によりダイナミックでありながら居心地のよいオフィス空間を実現している。菱組と呼ばれる3m×12mの大判CLTの斜め格子を橋梁のようにかけ渡した内部空間は、オフィスという日常の雑多なモノを包含できる建築的強度をもっている。そして敷地形状から導かれる菱組配置は、人と人との気配を感じながらもエリア毎のプライバシー性を適度に確保することに寄与している。また、発注者社員とのプロジェクトチームを発足し、施工方法をはじめ新社屋での働き方など、共に検討を重ね実現させたプロセスにモノづくりの本質を感じる。(前田圭介)
審査委員長 内藤廣(建築家・東京大学名誉教授)
一般建築部門|優秀賞
梅光学院大学(山口県) 設計者 小堀哲夫 (株)小堀哲夫建築設計事務所
■講評
隣地の競技施設や高架する車路に挟まれたやや土木的スケール感を持つ都市空間に、その圧迫感を感じさせない居心地の良い学習空間を生んでいる。教室群を徹底的に開放的なものとし、それらをつなぐオープンスペースの随所に学生が自由に居場所を見出すことのできる意欲的な新しい大学の姿を提案している。図面では一見騒がしく感じられる45度方向のダイアゴナルなグリッドによる平面構成が、実際の空間ではとても魅力的に重なり合い、屋内外、部屋と部屋、場所と場所をつなぐ要素として効果的に機能している。経路が随所で交錯し、視線がそこここで行き交うように組み立てられていて、作者の卓抜したプランニング力を感じさせる作品である。(古谷誠章)
審査委員長 内藤廣(建築家・東京大学名誉教授)
一般建築部門|優秀賞
ライステラスの家(岡山県) 設計者 後藤亜貴 後藤亜貴建築設計事務所
■講評
既存のコンクリート擁壁(外周との断絶)を取り壊し、新たに街のスケール、歩道に合わせて緩やかに外部と繋がる住宅である。採光や景観における敷地の不利な条件や高低差を逆手に取り、棚田のような庭と地形を設けることで、居心地のよい場所をつくりあげている。随所に丁寧な工夫が見られるが、特筆すべきは100角材を自転させながら配列した天井と壁が印象的なリビングと、そこから臨むやわらかな塀が織りなす場だろう。棚田への追憶が、平面計画と塀、敷地外(歩道、前面道路)の新たな可能性を感じさせる設計である。(村重保則)
審査委員長 内藤廣(建築家・東京大学名誉教授)
一般建築部門|特別賞
防府市公会堂(山口県) 設計者 飛永直樹 (株)佐藤総合計画
住宅部門|特別賞
レーモンドハウス(広島県) 設計者 三浦敏信 (株)レーモンド設計事務所
一般建築部門|奨励賞
呉市消防局・西消防署(広島県) 設計者 大野竜也 佐藤総合計画・村田相互設計共同体 (株)佐藤総合計画
一般建築部門|奨励賞
宮島口旅客ターミナル(広島県) 設計者 乾久美子 (有)乾久美子建築設計事務所
一般建築部門|奨励賞
周南市徳山動物園 自然学習館「ねいちゃる」(山口県) 設計者 安河内康男 (株)ブレック研究所九州事務所
住宅部門|奨励賞
江波の家(広島県) 設計者 小松隼人 (株)小松隼人建築設計事務所